2/10 パリ3日目 ポンピドゥー・センター② ボルタンスキー展
胸がざわついたボルタンスキー展
企画展のボルタンスキー展は胸騒ぎのする恐ろしい展示だった。
「そういえば中之島の国立国際美術館でもやってたな〜見とくか〜」くらいの軽いノリで行ったら度肝を抜かれた。
あんまりにも死の匂いが強くて、自分は今どこにいるのか、今わたしは確かに存在しているのか。自分の存在を曖昧に感じられて、このままこの空間にいたら消えてしまうんじゃないか不安に襲われる空間だった。
ちなみにこれまで希死念慮に駆られたり、消えてしまいたいと思ったことはない。
突然身に襲ってきた感覚だった。
ソワソワソワソワして30分くらいが限界だった。これ以上ここにいるのは怖すぎる。
真っ白な風鈴が地平線の向こうまでたくさんあって、ひたすら大量の風鈴が風にそよいでなっている映像作品をみて彼岸はこんな景色なのかなあとふと思った。忘れられない展示空間だった。
外を見ればエッフェル塔のシャンパンフラッシュ。よく見えたし、ポンピドゥー・センターは結構穴場スポットかも。
ちなみにミュージアムパスで企画展には入場できないのでご注意を。